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 基準項目(健康に関連する項目:29項目)         (財)水道技術研究センター資料から転載

   生涯にわたって水道水を飲用しても、人の健康に影響を生じない水準をもとに、基準値が定められています。

項目

基準値

区分

説明

主な用途

1.一般細菌 100/ml以下 1) 病原生物の指標 水の一般的清浄度を示す指標であり、平常時は水道水中には極めて少ないが、著しく増加した場合には病原生物に汚染されている疑いがある。
2.大腸菌群 検出されないこと 大腸菌及び大腸菌と性状の似た細菌の総称で、人・動物の腸管内や土壌に存在している。水道水中に大腸菌群が検出された場合には病原生物に汚染されている疑いがある。
3.カドミウム 0.01mg/l以下

無機物質重金属

河川水等に検出されることはまれであるが、鉱山排水や工場排水などから混入することがある。イタイイタイ病の原因物質として知られている。 充電式電池、メッキ、顔料
4.水銀 0.0005mg/l以下 水銀鉱床等の地帯を流れる河川や、工場排水・農薬・下水などの混入によって河川水等で検出されることがある。有機水銀化合物は水俣病の原因物質として知られている。 温度計、歯科材料
5.セレン 0.01mg/l以下 鉱山排水や工場排水などの混入によって河川水等で検出されることがある。 半導体材料、顔料、殺虫剤
6.鉛 0.05mg/l以下 鉱山排水や工場排水などの混入によって河川水等で検出されることがある。水道水中には含まれていなくても、家庭配管に鉛管を使用している場合に検出されることがある。 鉛管、蓄電池、活字、ハンダ
7.ヒ素 0.01mg/l以下 温泉・鉱山排水・工場排水などの混入によって河川水等で検出されることがある。 顔料、半導体材料
8.六価クロム 0.05mg/l以下 鉱山排水や工場排水などの混入によって河川水等で検出されることがある。 クロム合金、皮なめし
9.シアン 0.01mg/l以下 工場排水などの混入によって河川水等で検出されることがある。シアン化カリウムは青酸カリとして知られている。 害虫駆除剤、メッキ工業
10.硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素 10mg/l以下 窒素肥料・腐敗した動植物・生活排水・下水などの混入によって河川水等で検出される。高濃度に含まれると幼児にメトヘモグロビン血症(チアノーゼ症)を起こすことがある。 無機肥料、火薬
11.フッ素 0.8mg/l以下 主として地質や工場排水などの混入によって河川水等で検出される。適量摂取は虫歯の予防効果があるとされているが、高濃度に含まれると斑状歯の症状が現れることがある。 アルミ精錬、ガラス製造
12.四塩化炭素 0.002mg/l以下

一般有機化学物質

化学合成原料・溶剤・金属の脱脂剤・塗料・ドライクリーニングなどに使用され、地下水汚染物質として知られている。 フロンガス原料
13.1.2-ジクロロエタン 0.004mg/l以下 塩化ビニル原料
14.1.1-ジクロロエチレン 0.02mg/l以下 ポリビニリデン原料
15.ジクロロメタン 0.02mg/l以下 油脂等の抽出剤、塗料、剥離剤
16.シス-1.2ジクロロエチレン 0.04mg/l以下 溶剤、樹脂の原料
17.テトラクロロエチレン 0.01mg/l以下 ドライクリーニング
18.1.1.2-トリクロロエタン 0.006mg/l以下 溶剤、脱脂剤
19.トリクロロエチレン 0.03mg/l以下 ドライクリーニング、溶剤、脱脂剤
20.ベンゼン 0.01mg/l以下 染料合成、合成ゴム原料
21.クロロホルム 0.06mg/l以下

消毒副生成物

原水中の一部の有機物質と消毒剤の塩素が反応して生成される。クロロホルム、ジブロモクロロメタン、ブロモジクロロメタン、ブロモホルムの合計を総トリハロメタンという。
22.ジブロモクロロメタン 0.1mg/l以下
23.ブロモジクロロメタン 0.03mg/l以下
24.ブロモホルム 0.09mg/l以下
25.総トリハロメタン 0.1mg/l以下
26.1.3-ジクロロプロペン(D-D) 0.002mg/l以下 農薬 畑等で土壌害虫防除を目的に使用されているが、揮発性が高く水中から大気に気散するため、河川水等での検出例はほとんどない。 殺虫剤、土壌くん蒸剤
27.シマジン(CAT) 0.003mg/l以下 野菜畑・ゴルフ場等の除草を目的に使用されている代表的な畑作除草剤である。 除草剤
28.チウラム 0.006mg/l以下 野菜畑・ゴルフ場等で殺菌を目的に使用されている。 殺菌剤、ゴムの加硫剤
29.チオベンカルブ(ベンチオカーブ) 0.02mg/l以下 水田・ゴルフ場等で除草を目的に使用されている。 除草剤

1) 1mlの検水で培養し、形成される集落数が100以下であること。


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基準項目(水道水が有すべき性状に関連する項目:17項目) 

       水道水を生活用水として利用するのに支障のない、あるいは水道施設に対して障害を生ずるおそれのない
       水準として定められています。

項目 基準値 区分 説明 主な用途
30.亜鉛 1.0mg/l以下 鉱山排水・工場排水などの混入や亜鉛メッキ鋼管からの溶出に由来して検出されることがあり、高濃度に含まれると白濁の原因となる。 トタン板、合金、乾電池
31.鉄 0.3mg/l以下 鉱山排水・工場排水などの混入や鉄管に由来して検出されることがあり、高濃度に含まれると赤水・異臭味(カナ気)や、洗濯物等を着色する原因となる。 建築、橋梁、造船
32.銅 1.0mg/l以下 銅山排水・工場排水・農薬などの混入や給水装置等に使用される銅管・真鍮器具などからの溶出に由来して検出されることがあり、高濃度に含まれると洗濯物や水道施設を着色(青色)する原因となる。 電線、電池、メッキ、熱交換器、合金、農薬
33.ナトリウム 200mg/l以下 味覚 工場排水や海水、塩素処理などの水処理に由来し、高濃度に含まれると味覚を損なう原因となる。 か性ソーダ、石鹸、ガラス、食品
34.マンガン 0.05mg/l以下 地質からや、鉱山排水・工場排水の混入によって河川水等で検出されることがあり、消毒用の塩素で酸化されると黒色を呈することがある。 合金、乾電池、ガラス
35.塩素イオン 200mg/l以下 味覚 地質や海水の浸透、下水・家庭排水・工場排水及びし尿などからの混入によって河川水等で検出され、高濃度に含まれると味覚を損なう原因となる。 食塩、塩素ガス
36.カルシウム、マグネシウム等(硬度) 300mg/l以下 硬度とはカルシウムとマグネシウムの合計量を炭酸カルシウムに換算して表したものをいい、主として地質によるものである。硬度が低すぎると淡白でこくのない味がし(軟水)、高すぎると硬くてしつこい味がする(硬水)。また、硬度が高いと石鹸の泡立ちを悪くする。 カルシウム:土壌改良剤、セメント、さらし粉
マグネシウム:合金、電池、ニガリ
37.蒸発残留物 500mg/l以下 水を蒸発させたときに得られる残留物のことで、主な成分はカルシウム・マグネシウム・ケイ酸等の塩類及び有機物である。残留物が多いと苦み、渋みなどを感じ、適度に含まれるとまろやかさを出すといわれている。
38.陰イオン界面活性剤 0.2mg/l以下 発泡 生活排水や工場排水などの混入に由来し、高濃度に含まれると泡立ちの原因になる。 合成洗剤
39.1.1.1-トリクロロエタン 0.3mg/l以下 におい 工場排水などの混入によって地下水で検出されることがあり、高濃度に含まれると異臭味の原因となる。 脱脂剤、しみ抜き剤
40.フェノール類 0.005mg/l以下 工場排水などの混入によって河川水等で検出されることがあり、微量であっても異臭味の原因となる。 消毒剤、香料の原料
41.有機物等(KMnO4消費量) 10mg/l以下 味覚 有機物等による汚れの度合を示し、土壌に起因するほか、し尿・下水・工場排水などの混入によっても増加する。水道水中に多いと渋みがする。
42.pH値 5.8以上8.6以下 基礎的性状 0から14の数値で表され、pH7が中性、7から小さくなるほど酸性が強く、7より大きくなるほどアルカリ性が強くなる。
43.味 異常でないこと 水の味は、地質又は海水・工場排水・化学薬品等の混入及び藻類等生物の繁殖に伴うもののほか、水道水では使用される管の内面塗装剤等に起因することもある。
44.臭気 異常でないこと 水の臭気は、藻類等生物の繁殖、工場排水・下水の混入、地質などに伴うもののほか、水道水では、残留塩素や使用される管の内面塗装剤等に起因することもある。
45.色度 5度以下 水についている色の程度を示すもので、基準値の範囲内であれば無色な水といえる。
46.濁度 2度以下 水の濁りの程度を示すもので、基準値の範囲内であれば濁りのない透明な水といえる。


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 快適水質項目:13項目 

       国民のニーズの高度化に積極的に応えられるように、おいしい水など、より質の高い水道水の供給を目指すため
       必要な項目として、定められています。  

項目

目標値

区分

説明

主な用途

1.マンガン 0.01mg/l以下 基準項目参照。  
2.アルミニウム 0.2mg/l以下 工場排水などの混入や、水処理に用いられるアルミニウム系凝集剤に由来して検出されることがあり、高濃度に含まれると白濁の原因となる。 アルマイト製品、電線、ダイカスト
3.残留塩素 1mg/l程度以下 におい 水道法では、水道水の衛生を確保するため塩素消毒を行うことが定められており、残留塩素とは、水道水の中に消毒効果のある状態で残っている塩素のことをいう。
4.2-メチルイソボルネオール 粉末活性炭処理:0.00002mg/l以下
粒状活性炭等恒久処理施設:0.00001mg/l以下
湖沼等で富栄養化現象に伴い発生する異臭味の原因物質で、ホルミディウムやオッシラトリアなどの藍藻類によって産生され、かび臭を発生する。
5.ジェオスミン 粉末活性炭処理:0.00002mg/以下
粒状活性炭等恒久処理施設:0.00001mg/l以下
湖沼等で富栄養化現象に伴い発生する異臭味の原因物質で、アナベナなどの藍藻類によって産生され、かび臭を発生する。
6.臭気強度(TON) 3以下 臭気の強さを定量的に表す方法で、水の臭気がほとんど感知できなくなるまで無臭味水で希釈し、臭気を感じなくなった時の希釈倍数で臭気の強さを示す。
7.遊離炭酸 20mg/l以下 味覚 水中に溶けている炭酸ガスのことで、水にさわやかな感じを与えるが、多いと刺激が強くなり、水道施設に腐食等の障害を生じる原因となる。
8.有機物等(KMnO4消費量) 3mg/l以下 基準項目参照。  
9.カルシウム、マグネシウム等(硬度) 10mg/l以上100mg/l以下 基準項目参照。  
10.蒸発残留物 30mg/l以上200mg/l以下 基準項目参照。  
11.濁度 給水栓:1度以下
送配水施設入口:0.1度以下
濁り 基準項目参照。  
12.ランゲリア指数 -1程度以上とし、極力0に近づける 腐食 水が金属を腐食させる程度を判定する指標で、数値が負の値で絶対値が大きくなるほど水の腐食傾向は強くなる。
13.pH値 7.5程度 基準項目参照。  


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