獣医さんによるペットの話


このページの担当は神奈川県津久井郡津久井町 渡邊動物病院 院長渡邊千秋さんです。ご質問も出来る範囲でこのページでお答え出来ると思いますので、mail からご連絡ください。 
第1回   「咳」について      犬の咳猫 の咳
第2回   狂犬病  
 
  ----------  【犬の咳】    -----------
    

 成 犬 (平熱 38.5゚前後)

咳の原因は、 ウィルス感染などによる伝染性気管支炎、咽喉頭炎などです。冬になると太平洋側は晴れて乾燥した日が多くなり、気管支炎など風邪に似た症状が出ます。また、フィラリア症、心臓疾患、気管虚脱、トキソプラズマ症などにかかるとひどい咳が出ます。 

 子 犬 (平熱 38.5゚〜38.7゚C前後)

ペットショップ等多くの子犬が集まっているところで、流行りやすくなります。しかし風邪の咳以外に、ジステンパーに感染した場合にも次のような似た症状が出ます。
鼻水、発熱(平熱38.6゚C) 、下痢、肺炎そして痙攣、チック症状が出、放置すると脳神経症状がひどくなり死に至ることがあります。 幸いにも助かっても顔面、手足の痙攣が後遺症として残ることが多くあります。

季節によっては、花粉症、喘息のような症状もあります。室内犬の場合、部屋の中でタバコを吸うと煙や伏流煙で気管支炎を起こすことが多くなります。これは人についても同じことです。 手当が遅くなると喘息様の発作を起こし呼吸困難になります。
まだ他にもいろいろな病気はありますが、単に「咳」と思わず直ぐに動物病院にご相談をして下さい。
その際にどのような咳か、状態を詳しく話してください。

  咳  空咳、少しかすれたような咳、喉の奥から搾り出すような咳(グウェー、グウェー)

   「コン、コン」というような咳、吐くのではないかと思うような咳(グウェー)

   「コンコン、コンコン、コンコン」と長く続く咳     くしゃみ(1回かそれ以上か)
 以上のようなことを話して下さい。

 さて上記のウィルス感染を予防するワクチンもあります。

子犬は生後50〜55日で健康診断をしてから注射を打ちます。
理想は、 生後3回接種することが望ましいです。

 種類も3種、5種、7種、8種、9種といろいろあります。

どの注射をするのが良いかは、お住まいの地域によっても違いますので病院でお聞きください。

----------  【猫の咳】   -----------

     
 成 猫 (平熱 38.5゚前後)

 咳の原因はやはり犬と同じように感染症が考えられます。 但し、フィラリア症については、諸説があり猫にも糸条虫が心臓や肺に存在したという発表もあります。 

 猫の風邪は、鼻水、 口内炎、目やになどの症状が出ることが多くあります
 ウィルスには、ヘルペスウィルス、猫カリシウィルスなどがある。 他にクラミジアなどがある。

 ヘルペスウィルスに感染すると、結膜炎を起こしたり、気管(呼吸器)の感染症になりやすく、目が充血し、目ヤニ、鼻水が出て顔がグチュグチュになる。

 カリシウィルスに感染すると口内炎になりひどい口内潰瘍になったり喉が赤く腫れたりさらに肺炎になったりします。 クラミジアの場合は、結膜炎を起こしたりします。

 口内炎がひどくなると食べられなくなり、 また涎が出たりと体力がだんだん落ちて死に至ることがあります。

 これらの病気もワクチンで予防が出来ます。 

 現在のところウィルスに効く薬はなく、二次感染を防ぎ、体力の消耗をさける また今は、 インターフェロンによる治療も行いますので、 やはり早めに病院で治療をするようにして下さい。

 子 猫

小さいため感染症にはひどく弱いので、少しでも咳、くしゃみが出たら病院で診察を受けて下さい。 できるだけ食欲を落とさないよう注意をして下さい。

猫は、 鼻が詰まると匂いを嗅ぐことが出来なくなり、食欲が出なくなります。 匂いの強い魚をあぶったりして食べさせることも必要です。これからは、伝染病が流行する季節です。

飼主もむやみに外で他の猫を抱かないように、ウィルスは、人にも着いて来ます。家に帰ったら、先ずご自分の猫を抱く前に手を洗い、できれば洋服を着替えて抱くようにして下さい。

           次回は、 狂犬病をお話したいと思います。

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